おたじ 〜Raod of Otaku/OTAku oyaJI is No Dead!〜
ゲームレビュー
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鋤とか機雷とか最初に言い出したのは誰なの頭とか物騒な誤変換をネタにんせねばならんほど、前説の要無しの有名女性向恋愛シミュレーションである。
発売以来3ヶ月ほどかけて、東京をロボで駆け巡ったりイタリアでギャングスターになったり白黒戦闘機でチェーンコンボ繋いだり地球圏をルリルリと救ったりしながらようやく一周終了したんで、男メモラー視点からの感想なんぞを書いてみようかと思う。
基本設定は、私立はばたき高校に進学した女子であるオレが色んないい男と出会って、ラヴラヴ、最後は伝説の教会の中で告白となる。しかしシリーズが進むほど舞台が東急不動産テイストになってくるのはいかがなものか。
とゆー細かいことはさておいて、ゲーム開始。OPアニメはそこそこカッコいいが解像度、つーかなんかエンコードが今一つで妙に白っぽい感じ。B'zの主題歌は歌詞にちゃんと『ときめき』って入れてる分泉水さんよりちゃんと仕事してるかもしんない。
開始するとメモラーにとっては毎度おなじみの自分の名前その他入力、そしてこれまた毎度おなじみのデフォキャラとの出会いとなる。
学校の前でぶつかってコケるっちゅー素晴らしくベタなシチュエーションで出会う今回のラスボスは葉月桂君。グリーリバーライトのCVも辛気臭いつっけんどん系の高校生デルモである。
というわけで開始。基本的なゲームシステムは『ときメモ』を踏襲している。パラメータは学力系がひとつに統合され、根性の代わりに『気配り』が入っている。これはオトコ視点で言うと『家庭的かどうか』を示すパラメータであると思ってだいたい間違いないだろう。
この他の大きな違いは同性の友人と行動するコマンドと休日コマンドでは『買い物』コマンドが加わっている事だ。このあたりがいかにもオンナノコ的な感じである。なお、買い物コマンドがある事からもわかるように、今回のシステムは金銭の概念があり、小遣い稼ぎのアルバイトも当然ある。
つーわけで学習コマンド&園芸部入部でとりあえず第一目標であった眼鏡っ子の森村君を登場させる。しかし性別問わず眼鏡っ子が緑髪なのはどういうお約束ですか。
ということでバイトで金稼ぎながら、他の男が登場したり、名も知らぬ青年に体当たりされたりヒゲメガネのおぢさまに声をかけられたり、進級したら下級生が登場したり、水族館のデートで水の中のアートだねとか言ったりしながら学生生活を送ってるとバイト&学習友達の有沢さんが書いた森村君への思いを切々と綴ったポエムを盗み見てしまい、一時間柄がギクシャクしたりしたが、和解。
などと過ごす日々、ある日デートの帰り道、ケータイに他の男から電話が入る。当然即切り。そして一週間後、情報担当の弟君から『男に冷たくしたろ』とか言われる。そうか。爆弾ってこうやって発生してたのか。やぱし全部オレのせいだったんか。
相変わらず評価がキライの男でもそういう状態になるのが理不尽なところだが、
そんなこんなで3年過ごし、卒業式の日に伝説の教会で、森村君からの告白をいただいて無事終了、である。
とゆーわけでほとんど何の違和感もなくときメモできちゃいました。実際、年季の入ったメモラーがプレイすると、多分あんまし考えずというかほとんど本能的にゲームをこなせると思う。何か無意識にキャラ登場抑制しちゃってる自分がちょっと悲しいぞ。
ちゅうわけで、基本に忠実(何の、とか聞かれると困るが)なゲームではあるんだが、やっぱしユーザ対象が違うよなあ、とか思う。
このゲームが男用のときメモともっとも違うのは恋愛対象の性別、ではなく恋愛相手の設定だろう。
このゲームキャラを一覧して気づくのは、『主人公と同じ世界の男性がいない』ということだ。男性向けの恋愛系ゲームであれば必ず幼馴染とか喧嘩友達の同級生、とかいうキャラクターが入ってくるんだが、このゲームにはそういったキャラクターが一切出てこない。
そもそも最終目的の葉月クンからして容姿端麗でしかもどっか陰があってとかゆー典型的『白馬の王子様』で、ここでもう幼なじみーの気立て良しーのの男用ときメモのヒロイン連とは全然違って来ちゃってる。 ちょいと無理目の表現ではあるけど、このGirl's Sideってのは『アイドル藤崎詩織がヒロインのときメモ』みたいなもん、つったらそのへんの感覚の違いってのがわかるかもしんない。
このゲームだけでどうこう言うのもアレなんだが、こうやって比較してみるとやっぱり女性のほうが『お話としての恋愛』との付き合い方がうまいよなあ、って感じである。
男の場合はどうしても妄想のコアになる具体的な属性がないと『恋のお話』に入りこめない面ってのがある。確かに藤崎さん家のしおりんも『パーフェクトのお姫様』とか言われていたが、それでも『隣の幼馴染』であって、けして本当の意味でのお姫様じゃないのだ。
このあたりの差てのはもう多分に生理的な部分の問題で、理屈でどうこう言えるもんじゃないと思う。
男がこのソフトを楽しもうとするんだったら、そういう部分をある程度わかって遊ぶ必要がある。
なんつーのか『ラブコメ少女漫画のヒロイン』になりきるRPG、だと思って遊ぶべきだろう。
そう思うとかなり面白く遊べる。そういう遊び方ができる人ならいつの間にか女の子言葉で思考しながらデート服選ぶようになってると思う。
逆にそーいう世界を『ケッ』とか思っちゃうプレイヤーにはまるっきり向かない。
元々『ときメモ』自体が『タッチ』や『うる星やつら』といった80年代ラブコメ少年漫画シミュレーションの性格が強いソフトだった。
そーいう意味でいささか古典的な少女漫画テイストなこのソフトは確かにまごうかたなきGirl's Sideではある、と思う。
つーわけで締めに、恒例のゲームソフトとしての部分をチェックして行こう。
グラフィックに関しては一枚絵、バストアップなどは問題なし。コマンド実行なんかのSD絵がアニメ絵じゃなくてファンシー雑誌風なのがオンナノコ仕様。
サウンドは、ウリのEVSのクォリティにかなり問題があり、正直辛いデキである。ときメモ3に及ばないのはともかく、ときメモ2よりも音質が粗いのはさすがにどうかと思う。
操作性はいまひとつ。特にカーソルをフリーモードにした際のポインティングのしづらさはちょっといただけない。また、セーブ・ロードも2002年現在のPS2ソフトとしては早いとは言い難い。ただ通常のゲームの流れ自体はストレスなく進むので気にしなければ気にならない部分ではある。
難易度は、コレ系初体験の女性を対象にしているらしく低い部類。上にも書いたが百戦錬磨の男性プレイヤーだったらそれほど苦労はしないだろう。
男性プレイヤーがプレイする時に多分一番問題になるのは、ファッション関連。服の種類とデザインを言われてもそれがどういうイメージなのかいまいちピンと来ない事が多かった。この部分に関しては素直に攻略本を見たほうがいいかもしれない。
ちなみにキャミソール+ハイウェストミニフレア+リボンで詩織の夏服再現可能。どうでもいいことだけど
。
もう一つ気になったのが、全体のサービスの少なさで、『ときメモ』としては恒例の起動・終了時の挨拶ボイスがなかったりミニゲームが少なかったり、である。
このへんはまあいいとしても、ちょいと難アリだと思ったのは個別の回想モードがないことだ。
CG閲覧はできるのだが、エロゲー式の全キャラアルバム型で、あるプレイの通し回想ができないのはこの手としてはちょっと淋しい。
それとも女性はそういうフィーチャーをあんまり好まないんだろうか。
まあ細かいアラはあるが、とりあえず水準を高いレベルでクリアしてはいるので、興味があれば買ってみてもいいかもしれない。
でもこれさあ、何で最後にファンドロール流れないんだろう。あっちでも流したんだからこっちでも流すのが筋じゃないのか。一応、そうなんだし。何かあっちだけ流されるのが妙に納得いかんぞう。
オヤジ世代の『最近の若いモンは』の台詞を始めとして
有史以来絶えないものてのは色々あるわけで、それの一つが『占い』である。
お題も亀の甲羅の傷、星座、コーヒー、最近じゃ動物からモビルスーツ、
おっぱいまであるってなもんだが、これに
中国4千年の英知が込められた遊戯、麻雀を融合させたもの、それこそがこの『麻雀占いフォルトゥーナ』である。
初版のリリースは2001年の2月だが、ついこないだ1500円の廉価版が出た。
その1週間前に旧版の新品を500円ワゴンで見つけたのはいかなる星のお導きであろうか。
というわけで、ゲームを見て行こう。
まず『麻雀占い』とは何か。
その事を理解するために、このゲームのホスト役でもある『占い館』の主人、
若き天才占い師セレナ・アルテミス・リュートさんの設定を引用してみよう。
実はまだ女子高生。西洋の占いと東洋の占いを融合させた「麻雀占い」
を確立した若き天才占い師。
・・・・すいません。
その『西洋の占いと東洋の占い』を融合させると何で『麻雀占い』になるのかさっぱりわからないんですが。ちなみにこのセレナさん
性格設定が『宇宙の神秘』。性格以外もかなりそのような気がするが。
そういうわけで、
何の因果かプレイヤーは彼女の『占い館』を訪れて『麻雀占い』を受けることになる。
プレイを開始すると、まずうっそうとした森林の奥にある『占い館』らしいグラフィックが表示される。
・・・えーと、
ここで帰っていいですか?こんな怪しいトコで麻雀打ちたくないんですが。
入ったら御無礼とかされて永遠に出てこられそうにないんですが。何も選択肢が表示されないとこみるとダメですか。そうですか。
というわけで腹を括って、挑むことにすると館の主人セレナさんが現れる。そして、ここで面子の女の子を選択することになる。そう、『麻雀占い』という駅売りスポーツ新聞の風俗ページチックな語感に反し、
実はこれバリバリの美少女麻雀なのである。
キャラクターデザインは
萌え系、というよりはどちらかというと少女漫画風で実はこれ女性向の企画なのか?とか
新たな疑惑が浮上する。キャラ設定は優等生、天然、無口などとりあえずスタンダード。何やら
キャラデザ的に猫のウンコ踏めとかいいたげな人もいたりするが。
というわけでそんな中から面子を選んで、卓を囲む。ここで判明する事実。オレ女子らしい。4人打ちでマイキャラに顔グラフィックがあるってのも割と珍しいんだが、何か他と比べると
えれえ地味だな、オレ。
キャラ比較
 |
 |
| オレ | その他 |
そんなこんなで面子選んでゲーム開始。ここでセレナさん登場
宇宙の神秘さん
|
『私は後ろで拝見させていただきます』
すんません。
性格が宇宙の神秘な人にギャラリーされたくねえんですが、何も選択肢が出ないとこ見るとダメですか。そうですか。
麻雀開始。
卓の向こうに無限に広がる大宇宙。
どこで打ってるのか。オレら。
|
いったい何をやらされているのか著しく不安だが、意外なことに麻雀自体はスタンダードな4人打ちで
イカサマ、アイテム一切なし。
どういう了見か
全員のツモタイミングをプレイヤーが○ボタン押しで送らなきゃいけない素っ頓狂な仕様以外は普通の麻雀ソフトである。
ギャル麻雀に付き物の
ツモにいちいちボイスで反応機能も標準搭載。占いソフトらしく、今日のラッキーアイテムがどうとか言うんだが、これはこれで楽しい。
そんなこんなで、誰かが上がると顔グラフィックがアップになって勝ち台詞。プレイヤーが誰かに当たると負け台詞となる。CPU同士でのフリ込みだと、
CPUキャラ同士の掛け合い画面が出るのがちょっと珍しい。
ということで何かマターリ打てそうとか思うとさらに意外なことに、
実は手ごわい。
CPUの思考ルーチンが点数ではなく
完全に着順優先・アガリ優先になっていて、ダマテン・ノミ手アガリ当たり前。トップになると露骨に逃げに走るなど
かなりしょっぱい打ち筋の連中ばっかり。
また、普通この手のソフトにくっついているはずの
ポン・チー・ロン可能お知らせシステムも実装されておらず、そういう鳴きの判断も自分でやらないといけない。
そんなこんなで、トップを取ろうとすると、
誰から当たるかなんてことまで計算に入れなければならず、正直人間とある程度卓を囲んだ経験がないと結構ツラいと思う。
で、こんなんで艱難辛苦の末、買ったり負けたりして1局打ち終わると結果に応じて占い結果をセレナさんが告げてくれる。
トップだと『すばらしい運気、2家だと『好調』、3家くらいだと『運気はほどほど』4家だと『あんまりよくない』と言われる。
まあ確かに麻雀てゲームは運が働いてるか、てー局面ってかなりあるわけでつかん時は徹底的につかん、なんてのは実際に打った経験のある方ならおわかりかと思う。そーいう意味では麻雀ってのは『運気』を計るのにはいい素材かもしれない。
・・・・でもそれ別に占いじゃないのでは。
ダブハコ食らった後でラッキーカラーはグリーンとかゆわれても、何か心がすさむばっかりなんですが。そのへんが
宇宙の神秘か。やはし。
これってどんなプレイヤーを想定したソフトなのか。絵柄や題材、そして難易度からすると
ズバリ、麻雀をそこそここなせる10代後半から20代前半にかけてのギャルということになろうか。
・・・・すっげえピンポイントなユーザー層。つーか、
イリオモテヤマネコとどっちが多いか、くらいの生息数なんでは。
おそらく当初は女性向の麻雀ソフトとかそのくらいを狙っていたんだろうと思うのだが、企画の途上でいろいろ盛り込もうと思った末に、
小学生のガンプラ改造みたいに収拾のつかない状態になったみたいな感じだ。
そーいうモロモロの
マヌケさにも関わらずソフトウェア自体のつくりは非常にていねいである。CPUの思考は十分に高速で、牌なんかのグラフィックも見やすい。
また、おまけギャラリーが付属していて、
ゲーム中での上がり役に応じてご褒美グラフィックが見られたりする。
色んなことを気にしなければ、麻雀ソフトとしては歯ごたえがあって、腕に自信のある人でもそこそこ楽しめそうである。
いや気になってしょーがないところが問題なんだがな。
しかしキャラ紹介の筆頭に来る『えま』ちゃん、
昼間はネコで夜になるとメイドって
ものすごく特殊な方面にしか役に立たないんでは。
ある意味理想のメイドさんとも言えなくもないが。
って、えまちゃんメイド姿って事は今、夜なの?他の面子
中学生とか高校生なんだけど。
夜、うっそうとした森林の中、女主人の仕切る館に集まって、美少女を3人選んでプレーイ。
これってひょっとしてそーいうメタファーっすか?
なあんだ。だったら
最初っから言ってくれよ>宇宙の神秘さん
一部の世間的には
つるぺた絵師として、そしてもちっと広い一部の世間的には
カニがいっぱいホタテいっぱいで条件付けされちゃってるところの大槍NOCCHI葦人先生が
全開フルパワーで作成した18禁ゲーム。ゲーム形式としては、エロゲーのデファクトスタンダードであるコマンド選択式のアドベンチャーである。
まあ収まるトコに収まったちゅーべきか。
このゲームの最大のキモは
FFDと呼ばれるスクリプティングシステムにある。これは言葉ではなかなかに説明しにくい。
要は小分けされた複数のグラフィックウィンドウがマンガのコマ進行のような形で背景上に表示されてくるのだが、このウィンドウはシナリオの制御によって表示順、速度、そして表示後の移動の制御などが可能となっている。
なんちゅーのか、
読み方を指示してくれるマンガ、つーのが一番近いイメージだろうか。
デジコミの最終進化形態といえるかもしれない。
このシステムは、従来の立ち絵フォーマットにとらわれない柔軟なアングルやタッチのグラフィック表現が可能で、このソフトでも
大槍氏独特の繊細な画風を十二分に堪能できるつくりとなっている。ファンならこれだけでモト取った気になるんでないか。また、画像表示のタイミングや速度の自由度が高く、情景描写やアクションシーンなどに非常に効果的な使われ方をしている。
さらにグラフィックを小分けすることによって、これらのもろもろを
システムに負荷をかけずに実現している、という点において
ソフトウェア的にも優れたアイディアであるといえる。
どっちかというと高解像度・大画面・一枚絵至上の方向に進んでいく傾向のあるPCゲームでは
一種のコペルニクス的発想転換といっていいだろう。
で、このシステムを持ってして語られる物語はというと、これがまた美少女ゲームとしては
コペルニクスどころかミノフスキー物理学級の展開を見せる。
プレイ時間の半分くらいモニターにオヤジ&ジジイが写ってる18禁エロゲーってそうそうないんではないのか。いや発表されてる静止画とかパッケージからだと、
ゴスロリ系ゴリゴリの頽廃的美少女ゲーに見えるのだが、実のところは
人生語りがメインの説教ゲーである。
物語は、謎の秘密組織(
ほんとに最後まで何の組織だかよくわからない)『古痕(ふるきず)』に所属する技術者、津名川(つながわ)と彼の創造した生体兵器『エクストラ』を主軸として展開する。
このエクストラは見た目は10歳程度の少女の姿をしているが、これは基底遺伝子を女性にしているためで、また
幼女の姿をしているがそれが見た目どおりなのかどうかはわからない。この状態で成体かもしれないのだ。
・・・・児ポ法対策、ご苦労様です。
この都名川君とエクストラがいろんな陰謀に巻かれるのだが、都名川君がこらまた
人生いろいろ悩み多く、それを解消するために人生の先達に教えを乞う、というのが基本的なストーリーラインである。
ここに津名川君の元カノジョで、最初
マジモンで中学生かと思った品藤聡子さん推定20代前半や、ライバル研究者でこっちも
マジモンで中学生かと思った高宮エレンさん推定20代後半なんかが絡んでくる、というかストーリー上のヒロインは明らかにこの
童顔トシマーズである。特に高宮エレンの
『何かいろいろあってここまで来ちゃったんだろうなあ』な雰囲気がすげえいい。
何かいるよね。
上昇志向を制御しきれなくって壊れちゃうこういう人。あとストーリーと無関係に強烈な印象を残すのが
レズでペドっちゅーある意味エロゲー史上最大の危険人物、上代であろうか。
病院行け(byベッキー@ぱにぽに)。
これに先の濃い親父連が加わるともー、本筋であるはずの
3人娘影薄い薄い。一周すると印象に残ってるのはオヤジと
童顔トシマーズだっつー、美少女ゲームとしてはかなり妙な状態になる。
エクストラは確かに可愛いくてキャラクター性も強いのだが、物語上の位置付けが
いろんな意味で愛玩物に留まっているのが影の薄さの原因だろう。このあたりを美少女ゲーとしてどう取るかってところがストーリーの評価ポイントかも。
個人的にはこれもアリかと思うが、不満な人は不満だと思う。
ただ、エクストラに対する
父性本能と劣情と背徳感がないまぜになった感じは、さすがに
業の深い人が作ったモノは違うと思わせる凄味に満ちている。そういう部分では実に真正な一本であるかも、というのは付け加えておく。
あ、ストーリーの基本アイディアおよびテイストが、
ガンダムに対するドラグナーくらいエヴァンゲリオンなのはとりあえず不問としておく(えー)。
という感じで、相当異例づくめのストーリーではあるんだが、これは基幹システムであるFFDが従来の立ち絵フォーマットと異なって、
3人称視点での物語を語るのに適している所以である。3人称視点であれば、主人公=プレイヤーがいない場所で他のキャラクターを動かすことが容易なため、キャラクターの描写に深みを与えることができる一方、物語への感情移入をさせるための仕掛けは難しくなる。このゲームの場合、
前者にちょいと比重を振りすぎた感じだ。時間の関係などでかなり内容を削ったらしいのだが、その辺のアンバランスさが出てしまったのかもしれない。
と、ひとわたり見たところでゲームの仕様周りについてコメントしておくと物語は計10エピソードの固定。1エピソードはアヴァンタイトル、OPアニメ、本編、スタッフロール付きEDとテレビアニメを模したパートに分かれる。
シナリオは上に書いたような事はいろいろあれど、盛り上がり自体は上々でプレイ中は一気に読み進めらる。妙にタルいシークエンスの時には
たいがいエロシーンへの分岐があったりするのが
わかりやすくていいですな。ただそのシーンへの入りかたが割と脈絡がなくて違和感少々。シナリオ上の一番の問題は実はこの
エロシーンが全体のテンポを崩してる、っつー部分かもしれない。
システム設計では、複数回プレイ前提のノンストップモード装備がうれしいが、この設定が選択肢のたびに解除されるのがちょい不便。まあコントロールキー一発だからいいっちゃいいんだが。
他に目新しいシステムとしてはセーブデータの整列をいじって自分ブックマークをまとめられるなんてのもある。このセーブデータ画面を含めて
ユーザーインターフェースのビジュアル設計は非常に上品で洗練されている。また、そのために使いづらくなっているような部分もないのは高評価ポイント。
また、
NPCの選択肢選びが画面に表示されるのは面白い試みで、分岐ポイントの目安にもなるため難易度調整に一役買っている。こういった細かい心配りも含めて全体的にシステム設計は非常によく練られていると言える。
それから特筆すべきはサウンドで、BGMもさることながらSEが非常にすばらしい。特に
ステレオの音の回り方が絶品で、プレイには
なるべくいいサウンド環境推奨。
サウンドといえばカッコよくかつ世界観にぎっちり合った主題歌は
驚いたことに出来合いの曲。よく見つけてきたよなあ。
歌詞がすげえ印象的なんだが、
付属サントラCDに歌詞カードがついてないのはなんで。一応ミュージシャンの公式サイト(
http://homepage2.nifty.com/reset/)で見れるんで興味ある人は。ついでに曲DL可。
ちょい困ったチャンなのがOPアニメで、それ自体のデキはカッコいーんだけど
NOCCHI絵ってセル向きじゃないよなあ。
いずれにしろ、
非常に野心的でかつ完成度の高い一本であることは間違いなく、
趣味嗜好を超えてゲーマーとして一見の価値アリである。
絵がきれいなので女性にもお勧め、といきたいのだが
えちシーンがとんでもなく濃いため、そうも言えないのが残念ではある。
全年齢版をお願いしたい。サウンドのこと考えると、5.1ドルビーサラウンド対応のコンシューマとかでほしいかも
次回作期待大、だけど先生現在製作中の報が入ってるのは
カニホタテ2なんだよなあ。そっちはそっちで見たいけどね。