おたじ 〜Raod of Otaku/OTAku oyaJI is No Dead!〜
ゲームレビュー
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とりあえず一周した。
資金調達から諸々搭載の新技術やらキャラクターの姿形やらZARDやらの諸々で話題をになった有名ギャルゲーの続編である。
基本設定は『もえぎの市』を舞台にしたいつものやつ。システム的にもが平日パラメータ上げ&休日デートの『ときメモ』フォーマットに変更ない。ただし、全体的に高校生活シミュレーションの色が非常に強くなっている。
平日コマンドは基本的に学業関係、休日はプライベート関係という形できっちり分類され、新たに休日コマンドに『趣味』が加わった。この『趣味』コマンドを使うと『クラシック鑑賞』なんてのから『町をウロつく』、果ては『ギャルゲーをプレイ』するちゅーなんつーかメタフィクションな事までできたりする。
平日は基本的に理系・文系・芸術・体育・クラブと言ったコマンドだが、今回はパラメータが細かい数値ではなくレベル制になっており、このレベルのどれかが上がると、『いっしょに下校』イベントが起きるシステムになっている。この『一緒に帰る』でいっしょに下校すると、そこで電話番号聞き出しとデート申し込みが2択で可能になる。
『電話番号』?そう、今回、実は『好雄』が存在しないため、電話番号は自分で聞き出さなければいけないのだ。ちなみにガード固いんでそう簡単には教えてくれないぞ。考えたらそれが当たり前なんだけどな。
ところで『好雄』が存在しないとなると、これまでのプレイヤーは?となるのではないか。『好感度(爆弾)チェック』はどーなるの?と。
簡単である。女の子に聞けばいいのだ。ただし、当然聞いた当人の好感度は聞けないし、聞いた子に交友関係のない女の子の事はわからない。しかも爆弾が点灯するレベルまで話が進んだ状態だと、本命の子に聞くと怒り出すので(そりゃそうだ)本命の他に『女友達』レベルの女の子を何人かキープしておく必要がある。交友関係は『趣味』で町を散策すると友達同士で歩いているのにエンカウントすることがあるので、そこでチェック可能である。
これが上記の電話番号自分チェックシステムと組み合わさると、中々にスリリングな事となる。うっかりすると『悪いうわさが広まってても相手と連絡取れない』という状態に陥るからだ。まあ、『悪いうわさ』が広まると当人とエンカウントする率が上がるようになってるようなのでフォローは可能ではあるけど、3年5月あたりにまとめて点灯するとけっこうアタフタする。ただ入院先の病院のベッドの上で怒りをたぎらせるらしい娘がいるのは途方に暮れたぞ。どうしろっていうのか。
まあ、そいでもってデートにこぎつける。デートは例によって例のとおりだが、服装選びとデート後のお茶ができるようになった。服装は相手の好みがノーヒントなのが辛い。さすがにジャージ上下で行こうとは思わないが、シャツに綿パンのどこがダメなのか教えてくれ牧原ちゃん。
デート前にセーブが可能なのが救いではあるが。ちなみにおんなじカッコをしていくとだんだん台詞がトーンダウンしていくので、適当なところで服装替えをするのも必要である。
で、仲良くなるとデート後のお茶である。ここでは女の子との話題をつながなくてはいけない。ここでの話題を増やすためには、休日に『趣味』をこなしていないといけないのだ。休みといえどもモテるための努力を怠ってはいけないのである。
こうして見ると結構メンド臭いが、『お目当ての女の子とデートにこぎつける』という部分を、ゲームとしてよく落とし込んであるのでそれほど苦痛ではない。また、デートでうまくやるために情報収集したりしなくちゃいけないのも適度にダレを防いでいる。こと『高校生活を送る』という点に関しては間違いなく楽しい。
ちなみに初回のオレ高校生生活は、『休日にギャルゲーをプレイしながら、眼鏡っ娘の女の子誘って同人誌即売会に行って帰りのサテンでアニメ話に大盛り上がり』ちゅー一種理想のオタク高校生ライフでした。
次に色々と話題のグラフィックだが、やはりトゥーンシェイドに関しては、実験の域をまだ出ていないと言わざるを得ない。殊に、日本のアニメ絵の特徴である『ウソ影による質感表現』がオミットされているのが辛い。顔なんかはまだ見られるのだが、制服や脚のアップになるとメリハリのないベタ塗りにしか見えないのは問題ありだろ、。
今の大半のユーザーは良し悪しは別として、写真屋大活躍のグラデ地獄なグラフィックを見なれてるわけで、そこにもってきてコレではへなちょこに見えてもしょうがないだろう。
ただし、プレイ画面に関してはそれほど違和感はない。モーション設計に問題のある個所はあるが、やはり実際に動いて喋るというのは大きい。ちなみに今回のグラフィックのポイントは『後姿』、というか振り向きであろう。他のゲームではついぞ見られないアングルやモーションであるだけに、浴衣のうなじにちょっとドキドキしたりする(馬鹿)。
このあたりを実感できるのがオーラスの告白である。ネタバレになるんで詳細は避けるが、今回のグラフィックシステムのいいところがよく出ている。
で、だ。多分、最も評価が分かれるのがシナリオだろう。
今作にはノベル系のギャルゲーで言うところの『シナリオ』は存在しないと言っていい。無論、それなりに連続性のあるイベントはあるが、それも女の子とお付き合いしているうちに経験する一エピソードの感が非常に強い。
だが、それで盛り上がらないかというと、そんなことはない。このゲームに関しては女の子と一緒に過ごす全てがシナリオそのものである、と言えるからだ。
ちょいネタバレをすると、ゲーム終了後のオプションで『モノローグ』という項目が選べるようになる。そこでEDを一緒に迎えた女の子のコメントがテキストとして回想できるようになるのだが、ここでは各イベントも当然のことながら、初デートだとか、特に印象深かった場面での心情がこっちの選択肢こみで切々と綴られているのだ。
本編プレイ中は単なるスコア稼ぎだったりするデートがここで全て一本のシナリオとして繋がる。これはクるぞ。この仕込にはまいったとしかいえない。
そうだったのだ。このゲームは一種の恋愛ノベルジェネレータなのだ。いや、恋愛ってことで考えればこれこそが正に『恋愛シミュレータ』だろう。恋してる時はみんな自分が主人公なんだから。まあ、『未来日記』なんてリアルギャルゲーが跋扈する世の中じゃこーいうのは流行じゃないかもしれんがな。
そんなこんなで個人的な評価を言っておこう。非常に良作だとは思うが、残念ながら万人には薦められない。何でかというと、我々はもはやゲームから『もらったお話』で泣き笑いすることに慣れすぎてしまっているから。特に葉鍵系を至上とするプレイヤーにはいろんな意味で対極にあるソフトなんで、ツラい部分が多すぎると思う。
逆に、PCエンジン版の『ときメモ』に心焦がし、それ以降のドラマシリーズや2にどうしても馴染めなかった人はプレイして損はないはずだ。小倉雅史さんがスタッフとして参加してる、と聞いて琴線に触れる人はまず裏切られずに済むと思う。
とりあえずファンドに金出した人、どうもありがとう。多分回収できないと思うけど。
しかしこれ、シチュエーション的に『伝説の坂で待ち伏せてアレコレ』ちゅー鬼畜エロSS書きやすいよなあ、とか思っちゃうオレも遠くに来ちゃったなあ。
初代・V3・クウガと連綿と続く、Kaze謹製・バンダイ発売の仮面ライダー格闘ゲームで、純真なお子様方と邪悪なお姉様方に大人気の最新作がお題である。
ゲーム自体はオーソドックスなポリゴン格闘モノで、元番組の20話くらいまでを元にしたストーリーモードとその他である。その他の中には、もちろん前作まで好評だったライダーカードコレクションもちゃんとある。
今作は最新作、ということもあって完全な低年齢層向き。方向キー+○の大技がかなり強力な上、CPUのガードがゆるいのでCPU戦はほぼ1ボタンでクリア可能である。正直格闘ゲームとしてはかなり大味で、どうよ感が強いがこのソフトの場合そんなこたぁどーでもいいという気にさせられる。元々このシリーズの大きなコンセプトとして、原作のTV番組のパラノイアックな再現、という事があるのだが今回のアギトはそれがもう最高に強まっていて、いわば『バーチャル仮面ライダーごっこ』として最高峰のデキとなっているからだ。
それが顕著なのはやはりストーリーモードだろう。
まずデフォルトのアギトで始めてみる。毎度おなじみのロード画面では元のTVの提供ナレーション時のBGMが流れる。このあたりで、ファンはもう結構その気になれるはずである。ゲーム開始。登場デモが終わると対峙するライダーとアンノウン怪人。このストーリーモードでの勝敗は一般的な格闘ゲームのそれとはちょっと異なっている。
体力ゲージがあるのは基本的にマイキャラのライダーのみ。ではどうやって勝敗を決めるかというと敵キャラの体力ゲージの代わりに『テンション』というゲージがある。これは敵にダメージを与えると上がり、自分がダメージを食らうと下がる。基本的にはこのゲージを100%にすればいい。
このテンションゲージが50%を越えるとBGMが変わって、TVのクライマックスにかかるED主題歌になるという演出が入る。ここでもうヒーロー気分は大盛り上がりである。そしてテンションゲージを100%にすると、大技ボタンの入力指示があり、入力。必殺技と怪人爆発のデモが流れ、1面終了、という流れになる。面終了時はもちろん元番組と同じ画面エフェクトである。
先に書いたとおり、実際はボタン4発くらいで勝負がついちゃうゲームなのだが、ここでちゃんと計算して主題歌のサビ『きぃ〜ぷやせーふ、あぁぁしぃぃたぁえぇぇぇえええ』のあたりで決まるようにすると、レベルの高いキャラのモーション設計及びモデリングとあいまって最高にひたれる。アギトファンには文句なしにお勧めである。
といったところがアギト&ギルスで遊ぶときの流れだが、もう一人の主人公、仮面ライダーG3の場合はいささか事情が異なってくる。
番組をご存じない方に説明するとG3というのは警視庁が開発した仮面ライダー型のパワードスーツで、劇中での役割は主に噛ませ犬。装着員である氷川刑事の、一生懸命だが天然ボケという性格(シスプリで言うと雛子相当品)がお姉様方を萌え萌えにしているキャラクターである。
このG3でストーリーモードを始めてみよう。他の2人のライダーでは先に書いたようにBGMが流れるのだが、この人の場合だけは
出番よ氷川君っ!!根性を見せなさいっっっ!!
といきなりどやされる。声の主はG3開発主任にしてヤキニクロードこと小沢澄子女史その人である。
また、他の2人のライダーの戦闘中のボイスは『とうっ!』とか『うぉぉぉ』とかの普通のライダーボイスなのだが、このG3だけに限っては敵に大ダメージを与えると
氷川君、いいわよぉ〜〜
とあらぬ妄想をかきたてられそうな小沢たんボイスが、ダメージを喰らうと
しっかりしなさいっ!氷川君っ!!
と、別の方向でのあらぬ妄想をかきたてられそうな小沢たんボイスが流れるというスペシャル仕様で、気の強い女上司から罵られたいとかいう嗜好をお持ちの方にもいいかもしれないぞ
。
他にもこいつだけ活動時間制限があったり、妙に弱かったりと実に原作どおりのヘタレっぷりではあるが、その分育成モードでパワーアップができる、という特典も付いていたりする。このあたりの凝り様にスタッフのG3に対する偏愛がひしひし感じられる。
長谷川”YAT”裕一がどっかで『G3は、仮面ライダーと共に戦いたかった自分には思い入れが深い』と語っていたが、その心情はよくわかる。おそらくスタッフもそうだったのではいか。このあたりにスタッフの『仮面ライダー』少年の姿が垣間見えるのがちょっと嬉しい。色々意見もあろうがキャラモノはこうじゃないとなあ。
他のモードもちょっとだけ。対戦モードはまあ普通の対戦格闘だがイージー操作+ギルスの『吼え』やアンノウンの『殺しのポーズ』がちゃんと入力できたりする再現度で、ごっこ遊びのツールとしては及第点だろう。
日頃息子さんのライダーキックに悩まされているようなお父様方が日曜の午後に遊んであげるのには最適である。ただ、オキラク操作のソフトなので、昔杵柄をいろいろ取っていたようなお父さんは、ヒートアップしてライダー瞬殺してさらに気まずい状況にならないように要注意ではある。
で、G3のパワーアップの話に戻るが、このパワーアップ、ゲームをクリアすることで得られるポイントを消費するのだが、実はこのポイントがギャラリーでライダーカードをゲットするためのポイントと共用なのだ。
ライダーカードとパワーアップを二択にされるG3。みんなで応援しよう。