だ☆めーづ
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おたじ 〜Raod of Otaku/OTAku oyaJI is No Dead!〜
ビデオゲーム雑感

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高齢者福祉ソフト『お遍路さん』(2002.11.12)


When I get older losing my hair,
Many years from now.
Will you still be sending me a valentine
Birthday greetings bottle of wine.
 これからずっと先、僕が歳をとって頭も薄くなっても
 君はバレンタインデーの贈り物をくれるかい?
 誕生日をワインで祝ってくれるかい?

人間ってのはほとんどの場合、というか由美かおる以外は年老いるようにできている。
イケメンの兄ちゃんだろうがアニオタだろうが可憐な眼鏡っ娘女子高生だろうが何十年の時を経れば、由美かおる以外はお年寄りとか老人とか呼ばれる存在になる。
さて、万物がすさまじい速度で流転していくネット界ではすでに旧聞に属する事だと思うが、先日高齢者福祉ゲームと銘打ったゲームソフト、『お遍路さん』が発表された。
メーカーサイト→http://www.p-change.com/game/
まあ高齢化社会にシフトしつつある今、企画されるべくして企画されたソフト、と言ってもよかろう。題材も一般的なイメージで言えばそうヘンな企画でもないような気もする。
だが、ほんっとーにそうなんだろうか。その前提にあるお年寄りと呼ばれる人たちのことをちょいと考えてみよう。

たとえばウチの近在にある老人会は69歳以上が入会資格となっている。この人たちの生まれた年は、というと1933年・昭和7年。昭和ヒトケタである。なんかすっげー昔のような気がする。
で、だ。この人たちが20歳になった年ってのはいつだろう。1953年・昭和28年である。この年ってのはどんな年かというと、日本最初の民放である日本テレが商業放送を開始、秋にはディオールのショーなんかも行われている。紅白歌合戦の第一回もこの年だ。
そう、70歳くらい、といったら何かもーすっげえ昔の人のような、前述のゲームのお題、『お遍路さん』に代表されるような土俗的、もっとはっきりいうと前近代を生きてきた人たち、みたいなイメージがあるかと思うのだが実は今の『お年より』の方々は実は意外とモダンな、というかきっぱりとアメリカナイズされた戦後のカルチャーをくぐりぬけてきているのだ。

そういう人たちにとって果たして『お遍路さん』という題材がどれほどの訴求力を持つんだろうか。確かに実際にお遍路さんに行くお年よりの方は相当数いらっしゃるんだろうが、果たしてそれが今現在のお年寄りカルチャーを代表する題材なのだろうか。
そもそも年寄りって年寄り扱いされることを結構イヤがると思うんだが、この商品企画ってそのへんの心情もちゃんと汲み取ってるんかいな。どうもイメージの中で作り上げられた『お年寄り』に向けてマーケされてるような感じを受けるんだがどうなんだろ。
まあモノを見るまではなんとも言えないんだけど、年寄りをナめたつくりになってねえことだけを祈るぞ。ちなみにそういうお年のウチの母親にこの話をしてみたら、絶対やりたくないってお答えを賜ったな。

こういうシルバー世代向けのエンターテインメントコンテンツの方法論てのは、もうそろそろ真面目にやっとかんといかんのではと思う。少子・高齢化していく市場への対応、という意味でもあるんだけど、何よりも自分たちがそういうトシになった時の問題でもあるのだ。
ハイセンスかつクール・キャッチーなアーバンライフを送っておられるギョーカイの方々におかれては、自分たちがしかるべきお年になった時、近所の小学生による『さんさ時雨』を聞きたいかね。『子供時代を思い出して』おはじきお手玉をやりたいかね。高齢者のためのエンターテインメントコンテンツを立ち上げる時のリサーチのやり方とかをちゃんと確立しとかないとそーいう羽目に陥ると思うぞ。

あと数年で名実共に戦後生まれの人たちが『老人』と呼ばれる歳になる。無論、その後には我々も続く。その時、我々の耳目にはどんなコンテンツが提供されてくるのだろう。いや何か死ぬまで萌えエロゲーやってそうな気がしないでもないんだがな。


Will you still need me, will you still feed me,
When I'm sixty-four.

君のそばにいさせてくれるかい?君はそばにいてくれるかい?
僕が64歳になっても
(When I'm sixty-four,The Beatles 訳詞:kimlla)


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