泣いてませんよ。
だって、泣いたって笑ったって時間は過ぎていくんです。
だったら笑って過ごしたほうがお得じゃないですか。
それにね、
涙なんか出ないんですよ。ひとりぼっちの時には。
だから
寄り添わないで下さい。手を取らないで下さい。
抱きしめないで下さい。
止まらない涙で、私はきっと溶けてしまうから。
名前:原田明理(はらだ あかり)
年齢:17歳
誕生日:1986年2月23日
CV:渡辺明乃

帯広市在住の高校生。定職のない父と二人暮らし。
そのため、市内の菓子店柳月でアルバイトをして家計を支えている。しかし女子高生のまっとうなバイト代ではそうそう稼ぎがあるわけでもなく、およそ21世紀の女子高生とは思えないほど質素で純朴なくらしぶり。それでも懸命に、ささやかに生きてきた。
その日もささやかに終わるはずだった。いつものようにしたたか酔って上機嫌で玄関を鳴らす父親。溜息混じりに開けたドアの向こうには、運命の出会いが待っていた。

恵まれない家庭環境で育ったわりには、しごくまっとうな少女。しっかりした働き者だが、機転というものが一切利かず、突発事態にはオロオロアタフタしまくりである。
性格は無邪気で素直。押しはあんまり強くない。荒波にもまれているわりに奇跡的なほど世間ズレしていないのは基本的にマイペースの人だからだろう。
異性関係にはほとんど免疫ゼロの模様。からかうといちいち照れるのが愛らしい。ほっとくと悪い男にころっと騙されるクチなので、運命の出会いが主人公だったのは僥倖というべきだろう。
野菜の世話とお菓子作りが楽しみ。家事を一手に引き受けているだけあって料理の腕は良い。

ジャケ絵の扱いやキャラ順、さらにシナリオが短い割にCGが最多だったりするエコヒイキ具合から見るとメインヒロイン格として想定されているようである。
確かに一番ギャルゲーのヒロインぽいキャラクターではある。ちなみにヒロイン中唯一の現役女子高生。

KeyWords

原田さん

CV:うすいたかやす
明理の父。年齢的には40代前半あたりのはずだが、酒のせいかもっと老けて見える。わざとらしい北海道方言交じりで喋る。
かつてはきちんとした会社に勤めていたが、現在定職がなく、バイトを転々としている。それは趣味である砂金取りに時間を割くためである。周囲には一攫千金を吹聴していたようだが、実際のところは愛妻を早くに失った心の隙間がどうしても埋めきれず、その思い出の中に生きるしかなくなっていたのではないか。明理もそのあたりを何となく理解していたからこそ、愛想をつかすこともなかったのだろう。
また無類の酒好きで、一度飲み始めると一升近く開ける事も珍しくない。酔って意気投合した人間を家に連れ込んで泊めるクセがあり、明理から事あるごとに怒られている。そりゃそうだ。

しかしその酒の所以か、くも膜下出血という大病に倒れ、娘を残して帰らぬ人となる。
一言でいってゴクツブシだが、どこか憎めない、そして夢に生きることができたある意味幸せな人物でもあった。
放蕩者だったのは確かだが、それで娘に怪しげな借金やツケなどを残した形跡がないのは立派というべきだろう。

今わの際に、己の生涯の誇りだった一人娘、明理に自分の道は自分で切り拓くものだということを言い残した。そしてそれが彼女の気持ちを大きく動かすことになる。

明理の母

すでに死去。砂金掘りが父と共通の趣味。仲のいい家族だったようだ。

大野誠(おおのまこと)

CV:太田勝弘
主人公の友人で帯広在住。仲間内では随一の体育会系。
バイク好きで夏休み中も主人公をほっぽってしょっちゅうツーリングに行っている。明理に一目惚れするも、その女性を前にすると上がってしまう性格が災いし玉砕しっぱなし。
二人なら何とかなるだろうと思ったか、たまたま旅行に来た主人公に見守られながら告白しようとするも明理の天然ボケに粉砕され、あえなく爆沈。以後、宣言どおりすっぱりあきらめて、主人公と明理のフォローに回る。

若いくせに礼儀やしきたりに詳しいのが感心。基本的に真面目で思いやりのある性格なので、明理とはけっこうお似合いのような気がする。

柳月大通本店(りゅうげつ おおどおりほんてん)

帯広市にある道内に40近くの店舗を構える大手の菓子処、柳月の総本店的な店。
明理のアルバイト先。何でもいいがバイト先の玄関前をデートの待ち合わせ場所にするのはいかがなものか。

ネット通販もしてくれるが、サイトに入るとフラッシュでいきなり『さんごーろくのりゅーげつー』と歌われるのでかなり驚くぞ。

明理宅

帯広市内にある質素な長屋形式の集合住宅。
おそらく公営住宅であろうかと思われる。庭には明理が育てている家庭菜園がある。

カエル人形

酔った原田が家に招いた客の一人。
職業は薬屋の店頭で立っていること。主人公が泊った時点で原田家の押し入れに居候中。原田は明理に返して来いとこっぴどくどやされる。約束が果たされたどうか不明。
エンディングの時点でも押入れで寝てそうな気がする。

大野の彼女

夏編においてツーリング先で知り合った、らしい。
何度かデートと言ってでかけていく。が、冬には『東京の女の子紹介しろ』といってるところを見るとたぶん明理と主人公に気を使わせないための口実だったのだろう。
人間ができているなあ。

家庭菜園

明理が原田家の庭で作っている野菜類。OPだとトマトも作っているようだがゲーム中で確認できるのはキュウリのみ。
遊ぶ時間のない明理の数少ない楽しみのひとつ。喪中で手入れしてもらえすに枯れてしまってないか心配である。

豚丼のぶた八

帯広名物の豚丼の店。
明理と主人公の初デートの舞台となる。お値段は意外とお高めで一番小さい四郎でも800円。大盛りの一郎は1200円。
普通の勤め人の昼食としては割高感があるんで、明理でなくてもちょっと考えると思う。

制服

明理が一回目のデートで着用する。
シンプルなセーラー服だが色がときメモ初代。校則で他人と出かける時は着用を義務付けられている、とのことだがこの人の場合、真面目に守ってるのか着てく服がなかったのか判断に苦しむところではある。

池田町ワイン城

十勝ワインの産地、池田町の「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」内にある観光施設。
ちなみに町営。最初のデートでいける。職員である明理の父の知人、藤井さんのはからいで、普通の観光客が入れないところまで見せてもらえる。
選択肢ではからかってみると楽しい。

砂金掘り

原田の趣味、というかこっちが本職と本人は思ってるかもしれない。
もちろん現在では生計を立てられるようなものではないが、趣味としては結構ポピュラー。世界大会なんかもある。

ゲーム中では、選鉱パンと呼ばれる道具を使っていたが、これはどちらかというと海外式。日本では特に本気度が高い人ほど『揺り板』と呼ばれる道具を使う事が多いらしい。ただ、これは市販されておらず、自作するしかないのと扱いに慣れが必要となる。
原田が揺り板を使わなかったのは持ってなかったのか、それとも素人2人を連れていくんで、扱いが楽な道具を選んだのかは今となっては不明。

ちなみに、ゲーム中の舞台となる歴舟川がある大樹町では、役場に申し込めばカッチャとパンを貸してもらえ、砂金掘りを体験できる。

歴舟川(れきふねがわ)

日本一の清流と賞される帯広南方の川。 カヤックの川下りなどでも有名。
原田の砂金堀場。昔はよく母親もいっしょに来ていた。

ゲーム中では原田に誘われて主人公も砂金掘りをしに行く。この時、母が亡くなってから初めて明理も同行する。

歴舟川の砂金は、流域の土砂自体に含まれており、それが雨などで流出、川底に堆積したもの。
原田は巨大な金塊が眠っているという伝説を信じてるようだが実際に近辺には埋蔵金伝説があったりする。ちなみに、一歩上流に上がるとヒグマの聖地らしいので本気で探そうとしてはいけない。

チャンチャン焼き

生鮭を使った北海道ならではの料理。
作りかたにはバリエーションがあるようだが、スタンダードなのは刻んだ野菜の上に3枚におろした生鮭を置き、味噌・みりん仕立てのタレをかけ、バターを乗せてホイル焼きにする方法。前作で愛田家の夕食に供されたことを覚えているファンも多かろう。
バーベキュー感覚で野外で食べられることも多く、ゲーム中でも明理が主人公を招待して自宅の庭でふるまう。
そして、結果的にこれが明理と父の最後の思い出になってしまう。

原田家の家計

貧乏貧乏と連呼する明理さんだが実際どの程度貧乏なのか。ちょっと試算してみよう。
まず、原田父の収入だが、まるっきり無職というわけでもないから、たとえばてっとり早く肉体労働をするとして、日給がだいたい手取りで8000円程度。それを月の半分、15日やったとすると約12万円。20日で16万円である。

一方明理のバイト料は、高校生の時給だと750円ぐらいか。それを1日5時間、週休2日で、月20日計算すると、払込で75000円だから手取りだと68000円くらいか。

二人合わせて月収18万円から20万強。うわ、やっぱり相当にカツカツなのは確かである。
また、収入が不安定だろうから、かなりの部分を蓄えに回さざるを得ないだろうし、何よりも原田父が飲んじまうからやっぱり貧乏、というか節約暮らしを余儀なくされるだろうなー。これだと。
その倹約生活を押してデート服を新調する明理さんの意地らしさよ。

友人関係

本人曰く学校での友人は少ないらしい。
言われなくてもケータイのひとつも持てないわ修学旅行にはいけないわバイトしづめで放課後も遊べないわの状況では、今時の女子高生としては友人関係を築くのは困難というのは容易に察しがつく。イジメにあってないのが不思議なくらいである。
いてもいなくても誰も気にしない、という程度の存在感なのだろうと思われる。

特大ハート型クッキー

夏2回目のデートで明理が持ってくる。
口いっぱいになった状態をつつきまくる外道な明理さんの姿に萌え。

くも膜下出血

脳の表面を覆う動脈が破れて出血する疾病。突然の激しい頭痛にみまわれるのが特徴。
脳内出血と違い、手足の麻痺などが起こりにくいため見逃される場合がある。そのまま加療しないでおくとさらに再出血や脳内出血などの合併症を引き起こし致命的な事態にいたるため、激しい頭痛が突発したら何をさておいても医者にかからなくてはならない。

何となく死病のイメージがあるが、実際には最初の出血でそのまま死ぬのは30%程度。けして低いわけではないが、原田の場合、最初の頭痛の時点で治療を受けていれば最悪の事態は避けえた可能性が高い。

父が倒れて

明理夏シナリオのクライマックス。2回目の夏デートの直後に発生。
デートから帰ったら既に倒れていのかどうかは不明。とりあえずすぐ移動すること。
ちなみに明理宅の前で張っていても同じように起きるのがシュール。大変なことになっている原田家を物影でヲチしてるのか主人公。

明理の叔母

原田家のたぶん母方のおばさん。
口が悪いオバサンで、通夜の席で原田を悪し様に言って主人公を怒らせてしまう。もちろん悪意ではなく、明理可愛さの故である。
その後は明理を金銭面でバックアップしたり、おせち料理の味見をしたりすることとなる。

通夜

原田の死亡イベントから、どういうわけか1日開く。
臨終が明け方で、しかも身内は明理一人なもんで、各種手続きや親類縁者への連絡に手間取って日程がずれ込んだというリアルな演出、ということにしておこう。
シナリオのバグじゃないのかなどと無粋なことを言ってはいけない。なおこの空白の1日は普通に観光旅行や柳月に明理を探しに行けたりする。
→通夜は慣行上、死亡時刻から24時間後以降になるそうで、明方亡くなりだとこの日程で正しい模様(Up 2004.02.06)。

バックミラー越しのサヨナラ

夏編ラスト。
車のミラーの中明理の姿が遠ざかっていく、という演出が印象的。よく見ると、最後の最後で涙ぐんでいるっぽいのが切ない。
シナリオは通夜の夜で終わるが主人公の帰郷日自体は、明理が見送りに立てる余裕ができているところをみると、初七日過ぎあたりかと思われる。

なお、夏平服の全身像が見られるのは実はこのイベントだけ。盛大な脚出ししがまぶしい(どこを見てる)。

年賀状

喪中なのによこしたのは、まあ、主人公にだけあえて、という事で納得しておくが、それよりも謎なのがどう見てもワープロ打ちなこと。どこで作ったんだ。

今、拭きますからっ

冬、帯広空港で主人公を出迎える明理さん何かをやらかして例によってオロオロアタフタ。
空港ロビーで何かを拭かなきゃいかんような事を起こすのってかなり困難だと思うんだが、そのへんがやっぱり明理さん。

おせち料理とクリスマスケーキ

冬編で、冬休みに来られなかった代わりに、とふるまわれる。
大野に『おまえらの季節感ってどうなってるんだ』とツッコまれるが、いやまったくその通り。どうでもいいがやたらと胸焼けしそうな取り合わせである。

然別湖(しかりべつこ)

大雪山系の南端に位置し、北海道では最も標高の高い場所にある湖。
冬期には、『然別湖コタン』という催しが開かれる。これは凍結した湖の上に雪や氷でイグルーなどを建てて、ひとつの村(コタン)に見立てたもの。

コタンには冬編デートで行くことができる。露天風呂ではプッシュあるのみ。ぜひ流血の惨事を招いてみて欲しい。

十勝ネイチャーセンター

十勝川温泉にある、アウトドアスポーツが楽しめるレジャー施設。
冬編デートで行くことができ、熱気球に乗れる。前作でめぐみと乗ったのと同じ。
なお、全編中唯一主人公が東京から予約した観光地。

「ハッピー☆デイズ」(はっぴーでいず)

明理のカラオケレパートリー。
可愛いけど変な歌詞。適当にその場で作ってないか明理。女の子向けアニメのエンディング調みたいではある。
人まえで歌ったことがないといいながら振り付での熱唱にカボチャさんも大絶賛。

進路

冬編デートで進路話が出るが、実は明理さんは早生まれなのでその時点で卒業まで2ヶ月切ってます。
そんなとこで悠長にダベってる場合じゃないと思うぞ。

東京

生まれてから北海道、というより帯広近辺からほとんど出たことがない明理にとって、とりあえずの憧れの土地。
東京に対するイメージは今時アリかと思われるほど、素朴な田舎の高校生のそれである。そんなこんなで高校卒業後は上京したいという気持ちは元々かなり強かったようだ。
その後、決定的な理由ができてしまったため、最終的にはこの地の土を踏むことになる。

川原鮎

札幌出身のアーティスト。明理がファン。主人公も知っている。
街中で見られるか、と聞かれても困るが。

クリスマスプレゼント

原田が明理に渡そうと、夏の砂金掘りで取れた金を加工して作っていた雪の結晶型ペンダント。
原田の死後、彼の思いのように、誰にも知られずに棚の奥にひっそりと眠っていた。

墓参り

冬編最終日の終盤に発生。菩提寺は原田家の徒歩範囲の様子。
ここで主人公は、明理の全てを引き受ける決心をする。

「私・・・淋しくないよ
ちゃんと支えてくれる人がいるから・・・

あのね・・・私・・・幸せだよ・・・」

帯広市郊外

明理シナリオの最終地点。
なんだかだだっ広い平原で、してみると明理宅ってけっこう市街の外れなんだろうか。

夜明けの光が降るその中、たったひとつの言葉が2人を永遠に結ぶ・・・。

Scenario Memo

割とトラッドなギャルゲー風味のシナリオ。進行も簡単で萌えシチュも比較的多いので、初めてプレイする人は、ここから始めるといいかもしれない。
ただトラップも多いので要注意。特に2回目夏デート以降は即バッド行きのトラップイベントがつるべ打ちなので、選択肢はくれぐれも慎重に選ぶこと。
CG回収は背景バリエーションが最大4ヶ所あるのと、シナリオ開始前に回収しなくちゃいけないCGがあるんで、ちょっとツラ目。
夏冬のエピソード配分のバランスがよく、冬編もそれなりに盛り上がるのは美点。告白シーンがかなり短いのは、明理のキャラクターを考えてのことだろうか。

After....

いやそれはそれで萌えなんだけど、主人公が不在だったらどうするつもりだったのか。ギャンブラー気質を親から盛大に受け継いでそうでちょっと不安である。
時期的にはいちお夏コスなので、冬編の直後ではないと思われる。2人卒業でそのまま同棲なだれこみパターンか。
都下のこじんまりしたアパートでおままごとみたいな夫婦生活、なんてのがすごく似合ってそうである。
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