だ☆めーづ
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古典文学の研究(2997年度版)

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「かつて名乗った名称で出没している」

京都に居住している時は、「忍者」と呼称されていた。
神戸に於ては「海岸」と、自称していた。
海辺の酒場に帰還した日より、
私はあなたに捜索されるのを待つ。
かつて名乗った名称で出没している

解釈:
「東西冷戦」と言われていた時代の特殊工作要員の決闘申し込の歌であろう。


「月の光の面」

彼は住居も姓名も不明であるのに
全ての人々に存在が知られている。
月の光の面を身に付けた中年男は
正しい行いを支持するものであり、善人である。
台風の如く出現し
台風の如く退去する。
月の光の面を付けた者は善人だ。
月の光の面を付けた者は善人だ。

解釈:
何とも相互矛盾した詞である。
描写を読むと犯罪者としか思えないのだが詞の作者はかなり支持しているようだ。
あるいはピカレスクの賛歌であろうか。


「鉄製マニピュレーターアームを持つ原子力」

大気圏の上層を抜けて ラララ
遠くの宇宙空間へ。
原子力は進む。推進剤の残量があるかぎり。
心理的には正確だ。
ラララ 科学の生産物である。
馬が10万匹、力を出している。
鉄製マニピュレーターアームを持つ原子力

解釈:
何やら超兵器の事を歌っているようだ。
この兵器は、宇宙空間を飛べるわりには、馬の力を利用していたり、と描写に矛盾がある。
しかし、このような大量殺戮兵器の歌を作ったりしている当時の世相とはいかなるものであったのだろうか。


「恋愛が上昇」

屋根より高度がある場所に 恋愛は上昇した
大きい惑いがあるのは父親だ
小さい被害があるのは子供たちだ
顔面が白い様子で遊泳している

解釈:
母親が不倫をして出ていった家庭のありさま。夫の方が動揺が烈しい。
最終行で暗示されているように、最後には入水し、無理心中を図ったようだ。



「降雨」

雨よ、降れ。
私の母親が、
ヘビの眼球を持って出迎えてくれるだろう。
大変喜ばしいことだ。
桃、桃、茶、麩、茶、麩、走れ、走れ、走れ

解釈:

水の象徴である「ヘビ」が盛り込まれていることからも、雨乞いの呪歌であることがわかるであろう。
最後の一行は供物の描写と見られ、桃と茶と麩を体にくくりつけて走り回るのが儀式のメインだったようだ。
詩の一部に英語が見られることからかなり後の時代までこのような素朴な儀式が行われていたことがわかる。


「アシター城」

砂袋に 浮上しては消滅する
憎しみをもったあの家畜の顔をめがけて
たたくのだ たたくのだ たたくのだ
オイラーニャの野獣の血は騒然とする。
しかし、風邪薬、風邪薬、風邪薬、風邪薬
アシターには確かに何かが存在する。
アシターはどちらにあるのであろうか。

解釈:
当時流行したと言われる、怪奇ものの一節らしい。
スペイン語風の地名が折り込まれていることから、ヨーロッパ地方を舞台にしたものだったのだろう。
中央にCM(風邪薬の名称を連呼)が入っているのところから見るとテレビ番組の主題歌だったのであろうか。
一行目の奇怪なシーンの迫力ある描写が魅力的。


「下駄の老母」

岩!岩!岩!岩
若い生命は真紅に炎上してしまった
下駄の閃光は空中高く上がる
艦隊を見たであろうか 下駄の老母は
ガツンガツン、下駄がガツン
三つあった孝行の労はひとつになってしまった。
一つが正しければ 百万人力である。
悪事を許してはならない。下駄で殴打。
外道、外道、下駄、下駄の老母

解釈:
戦争で三人の息子のうち、二人を失った母の怒りを綴った詩。
下駄をはいている、という設定にこの母親が典型的な庶民であることがわかるだろう。
最後の一節に戦争に対する怒りがこめられている。


「片方の目をつむる」

電電公社を再三無視し、片方の目を閉じている、
おまえの最高責任者はどこにいるのか
頭脳を出しなさい。やり始めなさい。目玉企画を出しなさい

解釈:
旧電電公社の官僚が、言いなりにならない民間企業に対し企画案の提出を強要している様を描写した一種の抵抗歌。