Epilogue
昨日まで降っていた雪は、朝方までに上がっていた。航空機の発着に遅れなし。
「おば様・・・前髪、ヘンじゃないですか?」
「その質問3度目。お洋服もよく似合ってるから大丈夫よ」
おば様は、それに関する私の4度目の質問を封じた。
「早くしないと、肝心の空港行きのバスに遅れるわよ」
「あ、はい」
準備は万端、かどうか自信はいまひとつだったけど、私は玄関のドアを開けた。
「わあ・・・」
夕べ降り積もった雪が白い回廊を作り上げていた。
まだ、解答はわからない。たぶん私1人では解けない。
違うな。
一緒に答えを出してくれる人がいる。それがきっと今の答。そして、その人と共に出した
答を、私は迷わず選ぶだろう。
私は、一度だけ大きく息をすると、白い、何も書かれていない大地に足跡を刻み始めた。
〜Fin〜