タイトル:アニメ髪についてのいい加減な考察 |
作成日:2005年12月01日 |
カテゴリ:[Otaku] |
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ANIMEでは髪の毛がやたらけばけばしいのはなにか理由があるのですか(Ask John ふぁんくらぶ)
これって、外人さんに言われるまでもなく萌えの民に対して非萌えの民からよく呈される疑問というか無粋なツッコミではある。
いいやん萌えるんだから。
とだけ言ってしまうのもなんなんで、以下かなりいい加減な考察兼理論武装を。資料は「アニメヒロイン画報」(竹書房 )とその辺に転がってる雑誌。
何の裏づけもないあてずっぽなんであまり本気にせぬように。
アニメ絵の髪の毛がきらびやかになる理由として考えられるのは、まず第一に上の文章中で指摘されているようにキャラ書き分けとか画面の色彩設計上の都合という実用的な理由だろう。
もともとベタ塗りを身上とするするアニメ絵で、キャラの髪の毛、特に髪が多い女性キャラを全部黒にしちゃったら画面が真っ黒になってしまう事は考えるまでもなくわかるだろう。
そこで多くの場合は髪色をブラウン系に設定するのだけれど、それだと色数的に限度がある。そこで影を黒く落としたときに違和感の少ない藍色や深緑が、髪の毛の色としてチョイスされるのだ。
最も初期の緑髪キャラに『超電磁ロボ コン・バトラーV』の南原ちずるがいるのだけれども、このキャラクターの場合、髪の毛に非常にボリュームがあり、かつユニフォームの色が真っ赤ということで、補色関係になる緑が選ばれたのだろう。
同様の例は、やはり上の文章中でも話題になっている『うる星やつら』のラムで、これは原作のカラーイメージでは「光を反射すると様々な色に輝く黒髪」なのだけれど、アニメ版ではグリーンになっている。これもちずると同様に、髪のボリュームを考慮し、画面が極端に暗くなったりケバケバしくならないための配色ではないかと推測される。(うろ覚えかつソースなしで申し訳ないが、確かアニメ版も極々初期に発表された設定では黒髪に近かったような記憶がある)。
これと同様に赤系や黄色系も、多くは髪の色の薄い、いわゆる栗毛を同様にしてバリエーション化していった結果であると考えられる。
つまり、基本的に寒色系の色は黒髪の、暖色系の色は栗毛のデフォルメと考えていいと思う。これをキャラの書き分けと組み合わせた結果として生まれたのが、萌えキャラの髪色なのだ。
そしてもうひとつ重要なポイントは、「髪の毛の色が異なる」ということが異界の住人であることのシンボルとして機能しているということだ。
日本では、髪の色が黒以外である、ということはほとんどの場合外国人、つまり外界からの訪問者であることと同義だ(むろんそうでない場合も多い)。
異星人や魔法使いといったファンタジー世界の住人に多く緑や青の髪が割り当てられるのは、この日本人の通念の延長線上にある。
ラム(とその後継者)は、前述した映像表現上の技法に設定でエクスキューズを施した例と言えるかもしれない。
また、異能者=髪の色違いというのもよく見られるパターンで、近作だとエウレカやシャナなんかはこのパターンだろう。他にも例に挙がっている『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイやその後継である『機動戦艦ナデシコ』のホシノ・ルリはこれに当てはまる。
『機動戦士Zガンダム』では、フォウ・ムラサメが淡い緑の髪と紫のリップという組み合わせで、やはり異能者として強い印象を残した。
これもやはり、「髪の色が違う」=異界の住人という演出の延長線上にある技法といっていいだろう。
そしてこれはおそらく件の質問をしているアメリカの人には感覚的に最も理解し難い部分ではあるまいか。そのあたり、もちっと聞いてみた息はする。
こう考えていくとワールドワイドだオタク・イズ・クールといっても所詮萌え文化なんぞというのは、日本のドメスティックなカルチャーであることがよくわかる。
そんなもんを必要以上に持ち上げちゃっていいのかニッポン、という気がしないではないけれど、いやまあ萌えればいいじゃん、てことで(いいのかそれで)。
※管理人のレスは遅れ気味です。どうかひとつ気長にお待ちください。