タイトル:P2P被害発表の胡散臭さ |
作成日:2006年11月29日 |
カテゴリ:[Objection] |
コメント:3
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■「Winny」による被害相当額は、音楽ファイル4.4億円、
コンピュータソフト等95億円、合計で約100億円の規模と推定(ACCS)
んーっとこれ、どっからツッコめばいいんでしょうか。
まず一見して目に付くのは、ファイルの「数」だけが計数されていて、種別の割合の提示がなされていないこと。
例えば、音楽であればCDイメージをそのままリッピングしたrarと、一般のmp3ファイルの件数が不明確。これがわからないと、JASRACの1ファイル平均7曲という算出基準が妥当かどうかの判断がつかない。また、アニメにおいてもDVDのVoBを丸々リッピングしたファイルと、エアチェックした単なる動画ファイルを「タイトル」としてどう扱うかがわからないため、ここでも不正規に流出しているコンテンツの実数がちゃんと把握できているのかどうかに疑問符を付けざるを得ない。
さらに、最大の被害額を計上されているゲームソフトであるのだけれど、これもPCゲームのリッピングイメージと、往年のコンシュ−マ機のエミュレーター用のROMイメージを、経済的な意味で同列にカウントするのはちょっと違和感を覚える。
じゃあ実際数値としての妥当性はどんなんなのか、ということで、上記のリリースに記された数値をエクセルに放り込んでみよう。平均セルの計算式は、こんな風。
ということで出てきた結果。
| タイトル (単位:万本) | 被害金額 (単位:億円) | 1タイトルあたり被害額 (小数点以下四捨五入) | |
| 音楽 | 61 | 4.4 | 721 |
| ビジネスソフト | 61 | 19.5 | 3197 |
| ゲームソフト | 117 | 51.3 | 4385 |
| アニメ | 18 | 17.2 | 9556 |
| コミック | 159 | 7 | 440 |
| 合計 | 99.4 |
なんか小細工の臭いがプンプンしますですね。
ビジネスソフトの平均価格が3000円強ってのはいくらなんでもありえないと思うんですが。あとアニメの1タイトル9000円弱ってのもかなり謎。これひょっとしてBOXからジブリの廉価版までの映像ソフトの価格を一緒くたにして平均取ってねっすか。そんな数値を上記のような精密性に欠けるタイトル数で換算したって信頼のおける数値なんか出てこないと思うんだけど。
さらにゲームソフトの4000ナンボ、てのも一見もっともらしく見えるけど、上で書いたようにPCゲームまで含めたんだったら低すぎるし、さらに高額だったSFC用ソフトのROMイメージなんかも含めるとしたら、この平均金額の設定はもっと高くならないとおかしいんじゃないのか。
そんなこんなをひっくるめると、今回の発表はまず結果の「10億」ありきで、それを各項目に適当に割り振ったんじゃないのか、という疑念を捨て去ることができない。
実際のところどうなのか、というのは最初に書いたようにファイル数とその種別を詳らかにしてもらえないと判断のしようがないが、少なくともACCSやJASRACが指示を得られないのは、こういった姑息なやり方を取っているというのが大きな要因であることは理解したほうがいいんじゃないのか。
Winnyがコンテンツに金銭的な被害を与えていない、とは言わない。言わないけど、こんなツッコミどこが多すぎなドンブリ勘定を出されてハイそうですか、って世間様に納得してもらおう、てのはさすがムシが良すぎると思うぞ。
あとラノベとかは全然「被害」にあってないんすか?
マスメディアの言う被害総額というものがそもそも
一体どういう経緯や根拠から来てるのか常々疑問ではあります。
あとアニメで、現行放映中のもので、商品化が未定の作品はどうなるんだとか、いわゆるMADの被害額なんかはちゃんと計上されてるのかとかいろいろありますね。
結局は単なるプロパガンダの一環ですから、誰もこの数値が真実を示しているとは思ってないのでしょう。たぶん当の関係者も。
問題は、この数値がその後の政策や制度の変更といった公益に関わる事項の根拠として使用される可能性があるということでしょう。
ほんとにこのペテン師どもはなんとかならんのか。
※管理人のレスは遅れ気味です。どうかひとつ気長にお待ちください。
重複無視してファイル数数えることに意味があるのかとか、(そもそもCDって、61万種類も流通してるんですか?)「被害額」が市場規模から見て大きすぎるとかと言うのも…
少なくとも、版権切れの音楽ファイルについては「被害」から除いてあるんですよね?