タイトル:宿らざる精神 |
作成日:2004年11月10日 |
カテゴリ:[Objection] |
コメント:4 |
http://www.asahi.com/sports/update/1110/138.html(朝日新聞)
日本学生野球協会による高校・大学野球部の不祥事の処分が発表された、ということで。
記事に並んでる罪状一覧を見ると、スポーツをやろうが何をやろうがバカはバカでしかない、という世の理がヒシヒシと感じられることであるよなあ。処分内容のほとんどが傷害/いじめ関連ってあたりに関する、世のスポーツ至上主義道徳教育関係者様の見解をぜひおうかがいしたいもんである。
しかしこれ、まだ『連帯責任』主義なのなー。誰かひとり何かやっちゃったらその所属部まとめてってヤツ。これって抑止に意味あるんかね。今の(昔だってそうかもしれないけど)ガキだったら、何かやらんように、じゃなくてやったことの隠蔽に走ると思うんだがね。
特に問題なのだと思うのがいじめや暴力の類。やっちゃった方はともかく、やられた方がすんげえ言い出しにくいと思うぞ。状況によっちゃ部はもちろんのこと、下手すっと学校に居づらくなるもの。
おそらくそんなこんなで、ひどいことになってたりしても表沙汰にならない事件山ほどあるんだろうな。まあ協会にしてみたらその方が望ましいんだろうけどな。
ほんとうに教育的効果を望むんだったら、あくまで『何かやらかしたヤツ個人が全責任を引っかぶる』事にすべきだと思うんだがなあ。特に今の若いのみたいに損得をシビアに考える連中を教育するんであれば。
いやしかし、これ何が納得いかんて処罰の原因になってる連中が確実に放校になってるケースだろうなあ。
>▽北海道・深川東商(部員の自動車窃盗、無免許運転事故、9月7日から1カ月)
ここまでダイナミックだと当人、絶対に塀の向こうだからフクロにもできねえしなあ。
ものすごく個人的な見解を言わせてもらうと、学校のこういった運動部に期待されているのは『軍事教練』なんだと思います。
よく運動部が就職活動で重用される理由に「上からの支持を黙々とこなす訓練ができているから」というのがありますが、これは優秀な兵士の条件かつ、実は「理想の若輩者」の姿でもあります。
要するに『年寄りに口ごたえしない若いの』が欲しいんですよ。世の中は。
別に軍隊的なものを全て否定する気はないのですが、こう建前だけが極端に突出しちゃってるとしか見えない状況を見るにつけ、何だかなあ、と思いますね。
なんつーか、日本人ってスポーツを「純粋に」スポーツとして楽しむ、ってことが苦手なんでしょうかね…。
「球界再編問題」でも感じたことなんですが、スポーツをダシにして「何かをしてやろう」と考える輩がどうも多すぎるようで…。
日本人はなにごとにつけ『純粋に楽しむ』てのができない民族だと思いますよ。
今はわかりませんが、昔はテレビゲームやってるとパチンカーの連中から『そんな金にならねえ事やるなんてバカじゃねーの?』みたいなことよく言われました。
遊びに金になるもクソもねえと思うんですが、要するに『何かの実利がある』以外の活動を認めがたい社会なんですよね。
オタ趣味に関する世間の風当たりも、実のところこの「利にならない」部分が大きいと思います。『女にモテる』って実利に繋がらない趣味なんかに何でそこまで血道を上げるのか、と。
そういう意味で日本は「貧しい」社会ですし、たぶん未来永劫「豊か」になることはありえないでしょうね。
何の本で読んだか忘れたんですが、明治になって日本に「近代スポーツ」がもたらされたとき、当時の日本人たちはそれを「武道の代替物」「精神鍛錬の手段」として認識したとか…その辺の勘違いがいまでもまかり通っているのかも。
てか「巨人の星」に代表される「スポ根漫画・ドラマ・アニメ」なんかはまさに「スポーツ≒武道」っつーのがネタになってるんじゃないかと思うけど(ぉ