タイトル:国産スマホは「飛燕」「疾風」になってないか |
作成日:2012年01月10日 |
カテゴリ:[Goods] |
遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。まだ体調がいろいろとヤバいですが、ぼつぼつと更新していく所存です。
というわけでオーナーに合わせるかのごとくいろいろと調子の良くないXperiaさんをそろそろ機種変すべく色々考えてたところに新型Xperiaの発表ときて、とりあえず滾っているところであります。
で、この新機種のスペックを見て割と「がっかり」みたいな反応があって、要は今更周回遅れにもほどがある、みたいな感じで。まあ気持ちはわかる。
けど(実際にモノみないとわかないんだけど)実は個人的には、そういう周回遅れもアリなんじゃないかと思ってる。
で、ちょっとエントリのタイトルに上げた「飛燕」「疾風」に触れておくと、これは太平洋戦争時の日本陸軍が開発した戦闘機で、各々「三式戦闘機」「四式戦闘機」が正式名称だ。
それそれ、高性能戦闘機としての期待を担って配備されたが、結果的にはそれほどの戦果は上げられずに終わった。もちろん理由はひとつではないのだけれど、その中でも大きなものとして双方ともエンジンが不調続きで、満足な稼働率が上げられなかった、ということがある。
なぜそうなってしまったのかというと、両機のエンジン共にスペックを重視するあまり、高度な生産技術、デリケートな整備、そして高品質の燃料やオイルを必要するという非常に贅沢な物になってしまっていたからである。
そしてそのどれもが戦時中の日本では望むべくもなかった。要するに(キツい言い方だが)、現場を無視した技術者のオモチャだったのである。、
というようないささか残念なことになってしまった両機なのだけども、このうち三式戦のエンジンを旧式でカタログスペックは劣るものの、信頼性の高い物に換装した「五式戦闘機」は「日本陸軍の最高傑作機」と称されることになる。
つまり技術的は大きく劣っていたわけではないのだ。
歴史にたらればは言ってもせんないことではあるのだけれど、もし軍部に冷静に国の状況を判断することができれば、同じ手間暇でもう少しマシな戦闘機が作れたはずなのだ。
というようなことが、先日不具合の発覚したArrowzシリーズを見ていると浮かんでくる。ああ、これは「飛燕」だと。
そもそも日本のメーカーはスマートフォンに関しては完全に後発であり、それほどノウハウが蓄積されているとは思えず、また、日本の企業体質から考えても他メーカーの技術者をヘッドハントしたりするとも思えない。
そんな中でいきなり、デュアルコア・防水・その他ガラスマ機能全部入りで筐体は薄く、とか言われても、実用に堪えるものがそう一朝一夕でできるものなのか。
結局「カタログスペックで売りたい」という営業的な事情だけが先行し、実際の稼動や運用を考慮していないデバイスになってしまっていたのではないか。
スマートフォンは実用品だ。どんなにカタログスペックが高くても、必要なときに、十分に機能しないのではお話にならない。まず優先すべきは、その一点であって、それを疎かにした端末などマニア向けのオモチャでしかない。
そう考えていくと、カタログ上は低スペックでも、安定稼動するいわば「枯れた」技術で設計されたスマートフォンというのは、実は最も望まれていると思うのだ。
富士通は次期モデルではクアッドコアを搭載すると発表したが、デュアルコア端末ですらマトモに作れなかったのに、そんなさらに技術的なハードルの高い端末の設計・製造が可能だと思っているのだろうか。
いくら高性能の商品を作っても、動作不良続きでユーザーの信頼を得られないのでは先はない。
どうか日本のスマートフォンの関係者におかれては「飛燕」「疾風」の顛末をご確認していただきたく、切に願う。
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