タイトル:それでも吊る |
作成日:2007年03月12日 |
カテゴリ:[Films] |
コメント:2
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『仮面ライダー電王』を面白く見てる。意外と正統派ヒーローしてる良太郎くんとか大馬鹿者揃いの味方イマジンとか平成ライダーでは多分始めての会話が成立する敵怪人とか、胸のプロテクターがダブついてるのがどうにも馴染めないライダーのデザインがいまひとつな以外はかなり好きな番組である。
で、今回見ててちょっと「へー」なのはバット・クラスト・そして最新エピソードのクロウイマジンと「空飛ぶ」怪人がかなりな頻度で出てくること。これは一昔前だと考えられなかったことだ。なぜって撮影がめんどくさいから。
昭和ライダーのバリバリ低予算だった時分はもちろん、出渕裕氏の証言によれば、デジタルでかなりそのへんの「大変さ」が緩和されたはずのアギトの頃でも「飛行怪人は出さない」という申し合わせだったとのこと(仮面ライダーアギト・アートワークスによる)で、そのへんのめんどくささがいかに忌避されていたかが窺える。
確かに吊ったりミニチュアを作ったり、と時間や予算の足らない現場では「やってらんねえ」作業が発生するのは、やはりなるべく避けたいところ。それでも、先人達は涙ぐましい努力、たとえばジャンプをあおりで撮ってすぐに吊りのミニチュアにつなぐとか、とりあえずクレーンでぶらさげてブン回してみるとか、そんなこんなを重ね、我々に迫力のある映像を見てくれていた。
今回の電王はそのあたりを軽々と飛び越えて、痛快な画を見せてくれる。
まず、クロウイマジンの空襲ショット。これは見下ろしの一枚カットというのがすごい。このシーンは物理的な作り物が使えない(上からアングルなので、造型物の背面に仕掛が組み込めない)はずだから、イマジンは全てCGIだろう。ソードフォームのスーツアクター高岩成二氏のいかにもなアクションにあわせた巧みなアニメートが素晴らしい。
さらにクロウイマジンは、これまでの鳥怪人であまり見られない特徴がある。それは、手と独立した大型の翼を持つという点だ。多くの場合、鳥型のモンスターは腕に翼を装着する形で羽ばたきを表現することが多かったのだが、この怪人は、手とは別の翼を背中に装着し、あまつさえバサバサと羽ばたくのだ!
この翼も恐らくはほとんどがCGだろう。実際にモノを作っってもあそこまで綺麗に動かすのは至難の業だろうから。
こういったダイナミックな映像表現は、やはりデジタル合成に一日の長があるライダーのスタッフならではセンスだろう。
しかし、真に素晴らしいのは、これだけの映像技術を持っていながら尚スーツを吊っちゃうことだろう。「吊りは日本の伝統芸」といった特技監督がいたとかいないとかいう話を聞いたが、正にそのとおりである。いや皮肉でも何でもなく、最終的に映像に説得力を持たせるのはやっぱり物理的にガチンコなショットなのだ。このあたりもよく「わかっている」スタッフの仕事である。
まあ伊達に35年ヒーロー作ってねえ、ってことである。
ということで、画的にも期待しつつ、このまま終盤までちゃんと走りきってくれることを節に願う。
……今年はI上先生(仮名)、いないよね?
小林やっちゃんは白倉閥ライターの中ではアクの少ない人なので、御大と組むとちょうどいいのかもしれませんね。ワルという噂のタツタロス担当でしょうかねえ。
※管理人のレスは遅れ気味です。どうかひとつ気長にお待ちください。
いつも楽しく読んでおります
いろいろアレな点でとかく叩かれがちな某先生ですが
小林先生とタッグを組んだ龍騎ではお互い息の合ったプロレスの試合を繰り広げる
がごとく物語を盛り上げそしてきれいに閉じる一因を担ってくれました
今回はメインライターが同じく小林先生なので仮にかれが出張ることがあっても
ひょっとしたら1+1を5にも10にも変えることができるのでは?
と、少しだけ少しだけ安心しようかなぁとも思っております