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記事No.[ 4245 ]

タイトル:倒せ火を吐く大怪獣

作成日:2006年09月24日

カテゴリ:[Films]

コメント:4

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劇場用映画もそれなりに好調らしく、まずはご同慶の至りの『ウルトラマンメビウス』であるが、テレビ版の方は先週から(これも劇場版合せの)ヤプール編へと突入、懐かしい超獣が再び画面を飾っている。
で、この再登場超獣連(というかメビウスの再登場怪獣連ぜんぶ)なんだけどデザインはまんまて、造型も可能な限り往時のそれを再現しようとしていて、それはそれで上手く行ってると思うのだけど、どうも何となく違和感みたいのがずっとあって何だろうと思ってたら、某マイミクさんの日記を読んで、ああ、と思ったことが。火を吐かないのだ。
いや、何かいろいろぼんぼん吐いてるやん、とおっしゃる方がいるかもしれないが、いやいや。リアルタイムで見ていた方はよく覚えていらっしゃると思うのだが、昔の怪獣というのはほんとうに火を、着ぐるみ内に仕込まれたバーナーから本物の火をぶんまいていたのだ。

ものの本によれば、円谷プロの怪獣に初めて火炎放射のギミックが仕込まれたのは、『帰ってきたウルトラマン』の弟24話『戦慄!マンション怪獣誕生』(1971/9/17放映)に登場したキングストロンだそうで、それまでは主題歌に歌っているにも関わらず、火を吐いていなかったんである。ウルトラ怪獣の武器といえば、円谷英二伝説に名高いオプチカルプリンタを駆使した華麗な光線だったのだが、ここに来て初めてその伝統が破られたわけだ。ちなみに『ウルトラマン』のテレスドンなんかも火を吐いてはいるが、あれも光学合成である。閑話休題。

この「直吐き」採用の理由は、いろいろあるだろうが、やはり大きなそれはコストの問題だろう。
確かに光学合成は効果的だが、ポストプロ作業と言うことでそれなりに工数がかかり、けして潤沢とはいえなかったであろう予算やスケジュールを圧迫することになる。それであれば、現場での一発撮りですみ、しかも迫力の出せる火炎放射を、というのも無理はない。そのへんの思い切りのいい東映は、赤影あたりからぼんぼん火、吐きまくりであるが。
というわけで、さらに予算が逼迫しつつあった『ウルトタマンタロウ』時期のウルトラ怪獣になると、ほぼデフォルトで火を吐くようになってしまう。火山怪鳥だろうが落書き怪獣だろうが。怪獣のキャラクター性って観点ではどうなのよ、という気がしないではないのだがタロウの怪獣に関してはそれどころじゃない強烈なキャラばっかりだったんで、そんなことはたいした問題じゃなかったのかもしれないが。

実は、この「実際の火を吐く怪獣」というのはあまり好きではなかった。いや子供心にも安っぽいような気がしてな。どんなにがんばってカッコよく見せようとしても、「人智を越えた異形の生き物」ではなく、単なる「ガスバーナーを仕込んだ着ぐるみ」にしか見えなかったのだ。

時代は下って平成の世の怪獣は、再び合成による武器を吐くようになった。デジタル技術の発達によって、合成による光線表現が以前ほど手間がかからなくなったということで、撮影の安全性という意味では問題がありまくりの火炎放射が用いられなくなったのもまた時代の必然なんだろう。
ただ、こうなってくるとかつてのような「火を吐く」怪獣を見たくなってくるのだから不思議なもんである。我ながらアマノジャクではあると思うが、ここんとこの、高次元捕食獣と一角超獣の発射するエネルギー弾にあんまり変化がない、てあたりを見てるとそう思えてきちまうんである。歴史は繰り返す、というべきか。
あの一本調子の光線、もう少し何とかならんもんか。

そんなわけで、よもや二度とない、とは思うけどハプニングで火がついちゃったウルトラマンとか、怪獣に燃え移った火をチョップにふりをしてもみ消すウルトラマン、みたいな図をまた見たいもんではあるよなあ。

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Diska さんのコメント September 25, 2006 12:02 PM

>主題歌に歌っているにも関わらず、火を吐いていなかった

むむ。
部分引用且つ限定条件でのモヒカン的ツッコミになりますが、これは言いすぎだと思います。

パンドンがいるじゃないですかーっ?!

ウルトラビームでストライク!とは行かなくても、セブンは命がけで主題歌の責任を取ろうとしてくれてたはずです。

紐様ズーム★イン さんのコメント September 25, 2006 01:21 PM

>パンドンがいるじゃないですかーっ?!
パンドンの火炎放射も確か、テレスドン同様に合成だったかと思います。横レスもうしわけない。


>あの一本調子の光線
因みに件の一角超獣などは、人為的に作られた生物「兵器」というメカニカルな設定もある事だし、キャラ立ちの意味からも寧ろ本物の炎で演ってもらいたかったかも。対するメビウスのバリアーも「耐熱ガラス仕立ての外周光学合成処理」という方が、リアルな炎の照り返しと相まった、皮膚感覚に訴える迫力が演出できたかもしれませんね。

こうやま さんのコメント September 26, 2006 10:21 PM

ちなみスタートレックの等身大フェイザー銃による爆発効果も
最近は火薬着弾でなく、合成でやってるものがあるそうな。
…「エンタープライズ」は日本でも終了してしまいましたね…

kimlla さんのコメント September 27, 2006 01:27 AM

パンドンはあれ合成ですね。というかあのつくりだとどっちみち火炎放射は組み込めなかったんじゃないかと思います。中の役者さんの視線の届かない方向に火を吹くのはあまりにデンジャラス。
ちなみに当初の並列双頭から改造されたのは、首が据わらなくて合成のアタリが取れないと判断されたんじゃないかと踏んでいます。

あの光弾も、せめて照り返しを照明で入れてくれればいいんですけどねえ。そうすればもう少し質感が出てくると思うんですが。


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