タイトル:矢野徹氏 死去 |
作成日:2004年10月13日 |
カテゴリ:[Biblos] |
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http://www.asahi.com/obituaries/update/1013/003.html(朝日新聞)
日本SFの黎明たる「星雲」「宇宙塵」どころか、有史前というべき、かの元々社の翻訳本にまで関わっていた、文字通り日本SF最長老である翻訳家にして作家の矢野徹翁が13日、亡くなった。享年81歳。
業績は多岐にわたるが、訳書としてはロバート・A・ハインラインの『夏への扉』や、フランク・ハーバート『デューン 砂の惑星』、創作としてはアニメ化された『カムイの剣』あたりが最もポピュラーであろうか。
オタ界隈的には、やはりハインラインの”Starship Troopers”(1959)、『宇宙の戦士』を日本に紹介・翻訳した人物として記憶されるべきだろう。
軍国主義・戦争礼賛小説として物議を醸していた本作を、そういうもんに関わるリスクを全部ひっくるめて引き受けてくれた氏がいなければ確実にこの本の出版は遅れたはずだ。
いささかオーバーな表現を承知の上で言うと、氏がいなければアスカ・シンもインパルスガンダムもこの世に存在しなかったかもしれないのだ。
また、個人的には最初期のネットワーカー兼パソコンゲーマーの一人としての印象も深い。還暦をはるかに越えてパソ通の掲示板で若いモンと論争し、ウィザードリィでワードナをしばき倒す姿に人間って生物学的な年齢じゃねえんだなあ、との思いを強く抱いたもんであった。
そんなこんなからか、どうにも元気な爺さんてイメージが強く、今回の訃報は実はちょいとした驚きだった。100まで生きそうな気がしてたんだけどなあ。
とまれ、天に還る折紙宇宙船の航路が安寧であらんことを。
矢野氏で私が覚えていることといえば、10数年前、荒巻義雄氏が書かれていた仮想戦記小説「阿蘇要塞1995」でやっていた「愛読者有志実名キャラ登場企画」に他の読者と一緒に参加していたことですかなぁ
この話関連で調べまわって一番驚愕したのは、今日泊亜蘭先生がまだご存命らしい事でしょうか。明治生まれのSF作家、何かカッコいいですね。
矢野翁はファンダム上がりなんでそういう活動へのノリはよかったですね。SF大会の常連でしたし。あちこちで言われてますが、2007年の世界SF大会(日本開催)を見ていただきけなかったのがかえすがえすも残念です。
そういえばA.C.クラーク卿は87歳で、ご健在であるそうな。ぼつぼつ卿の著作を書き集めんと。